一時期、手作りコスメに凝っていました。
ミツロウを溶かして作る簡単なリップクリームからファンデーション、アイブロウ、チーク、アイシャドウまで。
好みの色や質感に仕上げられるというのはもちろんですが、何よりも混ぜて作る過程そのものが楽しくて。
とはいえ当然のごとく、メーカーの方が長い研究と試行錯誤の末に作りあげた市販品の使用感には及びません。
それに使いきって今必要というとき、作る時間も心の余裕もないことも。
というわけで手作り熱は落ち着き、今はほとんど市販品のお世話になっているのですが、唯一残ったのがフェイスパウダーです。
もはや手作りとは言えず、ホワイトクレイ(カオリン)をフェイスパウダー代わりに使うだけなのですが、とても快適なのです。(夏場は日焼け対策に二酸化チタンや酸化亜鉛を混ぜることもあります)
ホワイトクレイは市販の化粧品の原料にもよく使われていて、シリカやアルミニウムなどのミネラルを含んでいます。
軽くて柔らかくて気持ちいい使い心地。
パフにとってなじませ、ハンドプレスしてふわふわの肌感を味わってベースメイク終了!
長時間崩れないとか陶器のような滑らかな仕上がりなどは望めませんが、肌にしっとりなじんでナチュラルメイクにはぴったり。何より夕方のドロッとした不快感がないのが嬉しい。これはファンデーションもナチュラルである前提になりますが。温泉宿でのナイトパウダーにもおすすめです。
ホワイトクレイは他にいろいろ活用法があって、水で溶かす定番のパック以外にも、化粧水や歯磨き粉、スクラブ、メイク用品などなど、ひとつあると便利なアイテム。
立ちっぱなしで足のむくみがひどいときなどは、吸着力の高いグリーンクレイが重宝するのですが、ホワイトクレイはやさしい万能タイプ。
同じホワイトクレイといっても産地や採れた時期によって感触は異なるので、いろいろ試して好みのメーカーを探してみるのも楽しいかも。
私が今愛用しているのは、フランスのArgiletz(アルジレッツ社)です。

クレイを混ぜたり塗ったりしている時間は、子供の頃に作った砂のお城や泥団子、田舎のおじいちゃんの家で田植えを手伝っで泥たらけに記憶を思い出させてくれ、なんだかほっこり気持ちも癒されるのです。


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